くすみ・色の沈み・色ムラ・青みが目立つ・赤みが強い

「edol」5事例でわかる
ヘアカラーのトラブルシューティング

feuille copain / AFLOAT D’L / abus apartment / Blossom / air-GINZA

- feuille copain

1

「ミルクティーカラー」でくすみや色ムラが出てしまう…。

ハイトーンでも傷んで見えない透明感抜群のミルクティーカラー

ハイトーンカラーの中でも、とくに「ミルクティーカラー」は人気が高いデザインのひとつです。今回はトレンドをおさえつつ、肌になじみやすい、やや硬めの乾燥毛でも誰もが憧れるような柔らかく透明感のある髪に見えるカラーを目指しました。半年前にブリーチ、2ヵ月前に「ラベンダーグレージュ」にカラーしてから色が抜けた状態になっているので、しっかり全頭ブリーチで明るくしてベースをつくります。とくに根元は、使用する薬が合っていないとつながりが悪くなり、統一感がなくなってしまうので丁寧に。まずは新生毛部分から中間の既染部までは、エドル ブリーチにオキシ6% 1.3倍を混ぜて塗布。続いて、根元のみLT-EXとオキシ6% 2倍を重ねて塗ります。時間を置いてある程度明るくなったら、さらに中間から毛先までエドル ブリーチにオキシ2% 3倍を混ぜて塗布し、20分ほど置いてから洗い流します。最初のブリーチからここまで約30分。乾燥毛ということも考慮して、エドル スタイルプレックス 1を総量に対して2%入れ、さらに洗い流す際はエドル スタイルプレックス 2を使い、髪の強度が低下しないようにしました。ベースができたらカラーを入れていきます。ブリーチからミルクティーカラーに仕上げていく際に気をつけたいのは、赤みをおさえるために、逆に青みや緑を入れ過ぎるとくすんだ印象になってしまうこと。エドルは赤みを消すことに特化しているので、アッシュ系ではないブラウンやベージュでも赤みを気にせず、ナチュラルに仕上げることができます。

Before

毛量は多く、ややくせ毛。やや硬めの乾燥毛。約6ヵ月前にブリーチ1回、約2ヵ月前に全頭カラー(ラベンダーグレージュ)の履歴あり。カラーが抜けて毛先12〜13レベル、根元は7レベルの状態。

Before

毛量は多く、ややくせ毛。やや硬めの乾燥毛。約6ヵ月前にブリーチ1回、約2ヵ月前に全頭カラー(ラベンダーグレージュ)の履歴あり。カラーが抜けて毛先12〜13レベル、根元は7レベルの状態。

ハイトーンでも傷んで見えない透明感抜群のミルクティーカラー

ハイトーンカラーの中でも、とくに「ミルクティーカラー」は人気が高いデザインのひとつです。今回はトレンドをおさえつつ、肌になじみやすい、やや硬めの乾燥毛でも誰もが憧れるような柔らかく透明感のある髪に見えるカラーを目指しました。半年前にブリーチ、2ヵ月前に「ラベンダーグレージュ」にカラーしてから色が抜けた状態になっているので、しっかり全頭ブリーチで明るくしてベースをつくります。とくに根元は、使用する薬が合っていないとつながりが悪くなり、統一感がなくなってしまうので丁寧に。まずは新生毛部分から中間の既染部までは、エドル ブリーチにオキシ6% 1.3倍を混ぜて塗布。続いて、根元のみLT-EXとオキシ6% 2倍を重ねて塗ります。時間を置いてある程度明るくなったら、さらに中間から毛先までエドル ブリーチにオキシ2% 3倍を混ぜて塗布し、20分ほど置いてから洗い流します。最初のブリーチからここまで約30分。乾燥毛ということも考慮して、エドル スタイルプレックス 1を総量に対して2%入れ、さらに洗い流す際はエドル スタイルプレックス 2を使い、髪の強度が低下しないようにしました。ベースができたらカラーを入れていきます。ブリーチからミルクティーカラーに仕上げていく際に気をつけたいのは、赤みをおさえるために、逆に青みや緑を入れ過ぎるとくすんだ印象になってしまうこと。エドルは赤みを消すことに特化しているので、アッシュ系ではないブラウンやベージュでも赤みを気にせず、ナチュラルに仕上げることができます。

feuille copain 統括マネージャー 中村大輔さん

トレンドをおさえたかわいいスタイル、とくに抜け感のあるヘルシーなスタイルが得意。カラー指名No.1の「カラースペシャリスト」として、グラデーション、外国人風……どんなカラーでも表現できる! と定評あり。

1「ミルクティーカラー」でくすみや色ムラが出てしまう…。

毛先に抜け感を出すため色が入り過ぎないよう注意

深みとコクを与えるブラウンや、柔らかい質感を出すベージュをベースに使用することで、ブリーチ後でも色ムラが出づらく、とても安定した仕上がりになります。今回は根元2cmくらいまではB-9(ブラウン)、V-9(バイオレット)、P-9(ピンク)を5:1:1の割合で塗布しました。中間から毛先も同じ色相にしながらCLR-PX(クリアプレックス)、B-11、V-11、P-11を10:7:1:1の割合で。さらに、毛先の色は薄いほうがより透明感が出てかわいく仕上がるため、色が入り過ぎて暗くならないよう、毛先1/3のみCLR-PX、Be-13(ベージュ)、V-11を20:2:1で重ね塗りしました。今回はVやPを合わせましたが、BとBeはどんな方に合わせても似合う、コントロールしやすいベースカラーです。より健康的なイメージに仕上がるM(マット)や、クールな印象のA(アッシュ)、WA(ホワイトアッシュ)などを合わせるのも、色ムラを気にせず楽しめるのでおすすめです。

feuille copain 統括マネージャー 中村大輔さん

トレンドをおさえたかわいいスタイル、とくに抜け感のあるヘルシーなスタイルが得意。カラー指名No.1の「カラースペシャリスト」として、グラデーション、外国人風……どんなカラーでも表現できる! と定評あり。

- AFLOAT D’L

2

明るい髪色をトーンダウンしたら、色が沈んでしまった…。

明度ではなく彩度を調整してトーンダウン

もともとアッシュカラーだったモデルの髪。頻繁に使用するアイロンやコテの熱、さらに酸熱トリートメントによって色が抜け、12レベルまで明るくなっていました。これをレタッチしていく際、単純にアッシュ系で明度を下げてしまうと、緑や青みが強く出過ぎてしまい、全体的に沈んだ印象になることがあります。サロンでもアッシュカラーにしたいというオーダーを受けることは多いですが、日本人に多いイエローベースの肌に寒色系を合わせると、髪だけでなく顔色までくすんで見えてしまうため注意が必要です。今回はWA-9(ホワイトアッシュ)、B-9(ブラウン)、V-7(バイオレット)を1:2:3に、M-9(マット)を10%加え、オキシ2%を調合しました。黄みを消す効果があるバイオレットは、くすまず品のある寒色系が表現できます。青や緑が強いカラーより色もちもよくなります。加えて、赤みが少なくナチュラルに仕上がるブラウンは、明度を下げなくても落ち着いた深みが出せるので、全体のベースになるように使いました。ホワイトアッシュで色素を薄くし、さらに寒色系のマットを加えることでアッシュカラー特有の透明感が演出できます。こうして、明度をそこまで下げずに彩度を下げれば、色を沈ませることなくトーンダウンできます。とくに、赤みを消すことに特化しているエドルは、もともと彩度が低いのでコントロールしやすいと思います。サロンでも「明る過ぎず落ち着いているのに、色みはしっかり出ている!」とお客さまから好評です。

Before

施術の約3週間前にカラーリングしたアッシュカラー。12レベルの状態。酸熱トリートメントや、普段からアイロンやコテをよく使うことが影響して、色が抜けやすい状態に。もともと赤みが強い髪質なので、カラーが抜けてオレンジ色が出ている。

Before

施術の約3週間前にカラーリングしたアッシュカラー。12レベルの状態。酸熱トリートメントや、普段からアイロンやコテをよく使うことが影響して、色が抜けやすい状態に。もともと赤みが強い髪質なので、カラーが抜けてオレンジ色が出ている。

明度ではなく彩度を調整してトーンダウン

もともとアッシュカラーだったモデルの髪。頻繁に使用するアイロンやコテの熱、さらに酸熱トリートメントによって色が抜け、12レベルまで明るくなっていました。これをレタッチしていく際、単純にアッシュ系で明度を下げてしまうと、緑や青みが強く出過ぎてしまい、全体的に沈んだ印象になることがあります。サロンでもアッシュカラーにしたいというオーダーを受けることは多いですが、日本人に多いイエローベースの肌に寒色系を合わせると、髪だけでなく顔色までくすんで見えてしまうため注意が必要です。今回はWA-9(ホワイトアッシュ)、B-9(ブラウン)、V-7(バイオレット)を1:2:3に、M-9(マット)を10%加え、オキシ2%を調合しました。黄みを消す効果があるバイオレットは、くすまず品のある寒色系が表現できます。青や緑が強いカラーより色もちもよくなります。加えて、赤みが少なくナチュラルに仕上がるブラウンは、明度を下げなくても落ち着いた深みが出せるので、全体のベースになるように使いました。ホワイトアッシュで色素を薄くし、さらに寒色系のマットを加えることでアッシュカラー特有の透明感が演出できます。こうして、明度をそこまで下げずに彩度を下げれば、色を沈ませることなくトーンダウンできます。とくに、赤みを消すことに特化しているエドルは、もともと彩度が低いのでコントロールしやすいと思います。サロンでも「明る過ぎず落ち着いているのに、色みはしっかり出ている!」とお客さまから好評です。

AFLOAT D’L スタイリスト 白川雄副さん

※2020年10月よりAFLOAT XELHAへ移動

ヘアカラーマイスターとして、サロンのカラー知識を牽引。ハイトーンカラーや地毛を生かした“艶カラー”など幅広いオーダーに対応し、透明感UPや赤みを取り除きたいというお客さまからの支持が厚い。ミディアムヘアやボブスタイルが得意。

2明るい髪色をトーンダウンしたら、色が沈んでしまった…。

ブラウンとバイオレットは色もちがよく次回にもつなげやすい

通常は1度髪を暗くすると次のカラーリング時に明るくしようとしても、思うように明度が上がらないことがあります。今回は、彩度を調整することでトーンダウンし、明度は下げ過ぎず9レベルにとどめているため、次に明るくしたいという要望にも応えやすいはずです。また、トーンアップを希望の場合、同じくエドルのクリア剤・CLR-PX(クリアプレックス)を併用すれば、光が当たったときや、動いたときの透け感まで演出できるのでおすすめです。さらに11レベルでもしっかり発色するエドルは、ブリーチオンカラーでも今回のような繊細な色の組み合わせが狙い通りに決まります。たとえばブラウンとバイオレットは、赤みが少なく、黄みをおさえながら褪色していくので、ブリーチに合わせても色もちがよく感じられる使いやすいカラーです。重ねる色次第で今回のようなトーンダウンも、ブリーチを併用したトーンアップも、赤みや黄み、反対色による色の沈みを気にし過ぎず、狙い通りの色をストレートに表現することができます。

AFLOAT D’L スタイリスト 白川雄副さん

※2020年10月よりAFLOAT XELHAへ移動

ヘアカラーマイスターとして、サロンのカラー知識を牽引。ハイトーンカラーや地毛を生かした“艶カラー”など幅広いオーダーに対応し、透明感UPや赤みを取り除きたいというお客さまからの支持が厚い。ミディアムヘアやボブスタイルが得意。(メイク/村上樹奈さん)

- abus apartment

3

ホームカラー後の髪に、ムラなくキレイに色をのせたい!

一気にブリーチしてしまうとムラになりやすい

市販品のカラー剤は、誰でも簡単に染められるように強い薬剤を使っているため、色が入り過ぎてダメージレベルや過去の施術履歴が見えづらくなってしまうという問題があります。今回のような、「クリアで透き通った感じ」のヘアデザインにはブリーチオンカラーが最適ですが、履歴がわかりづらいホームカラー後の髪を一気にブリーチするのは、ムラになりやすく危険です。まずはパネルを取って、透かしてチェック! 明らかにムラがある部分は、オキシの割合を変えて薬剤を塗り分けます。色が暗く、透かしてもわかりづらければ、さらにストランドテストで確認。この作業で過去の黒染めの名残が見えてきたため、当初1回を予定していたブリーチを2回行い、カラーが褪色したあとも美しさがキープできるよう、気になる赤みをしっかり飛ばしました。ホームカラー後だととくにダメージが気になるかもしれませんが、そこはダメージをケアしながらハイトーンが楽しめる微アルカリタイプのクリア剤、CLR-PX(クリアプレックス)でカバー! pHを軽減して内部補修しながらオンカラーできるので、ブリーチ後でもダメージによる沈みや濁りの心配が少なく、しっかり時間をおいて色を安定させることができます。また、残留過水の除去をサポートするエドル スタイルプレックス2を併せて使うと、ダメージによる髪の絡まり、引っかかりが軽減できて、サラサラに仕上がります。

Before

黒染めを経て、施術約1ヵ月前にホームカラー。11レベルのブラウン。髪質は直毛でクセなし。顔がベース型で、ヘアスタイルによっては四角く見えてしまうので、バランスをとって鎖骨下くらいまでカット。前髪もエラが目立たないよう幅を見ながら短くした。

Before

黒染めを経て、施術約1ヵ月前にホームカラー。11レベルのブラウン。髪質は直毛でクセなし。顔がベース型で、ヘアスタイルによっては四角く見えてしまうので、バランスをとって鎖骨下くらいまでカット。前髪もエラが目立たないよう幅を見ながら短くした。

一気にブリーチしてしまうとムラになりやすい

市販品のカラー剤は、誰でも簡単に染められるように強い薬剤を使っているため、色が入り過ぎてダメージレベルや過去の施術履歴が見えづらくなってしまうという問題があります。今回のような、「クリアで透き通った感じ」のヘアデザインにはブリーチオンカラーが最適ですが、履歴がわかりづらいホームカラー後の髪を一気にブリーチするのは、ムラになりやすく危険です。まずはパネルを取って、透かしてチェック! 明らかにムラがある部分は、オキシの割合を変えて薬剤を塗り分けます。色が暗く、透かしてもわかりづらければ、さらにストランドテストで確認。この作業で過去の黒染めの名残が見えてきたため、当初1回を予定していたブリーチを2回行い、カラーが褪色したあとも美しさがキープできるよう、気になる赤みをしっかり飛ばしました。ホームカラー後だととくにダメージが気になるかもしれませんが、そこはダメージをケアしながらハイトーンが楽しめる微アルカリタイプのクリア剤、CLR-PX(クリアプレックス)でカバー! pHを軽減して内部補修しながらオンカラーできるので、ブリーチ後でもダメージによる沈みや濁りの心配が少なく、しっかり時間をおいて色を安定させることができます。また、残留過水の除去をサポートするエドル スタイルプレックス2を併せて使うと、ダメージによる髪の絡まり、引っかかりが軽減できて、サラサラに仕上がります。

abus apartment (左)スタイリスト 中村美耶さん
(右)カラーリスト 黄瀬知亜妃さん

お客さまと一緒に楽しみながらデザインをつくり、髪の悩みを言われずとも解決する“スーパーガール”の中村さん。1人ひとりに向き合い“その人らしさ”を表現できるカラーリストとして、お客さまやスタッフから絶大な信頼を得ている黄瀬さん。感性や個性は違えど、お客さまを思う気持ちをひとつに、阿吽の呼吸でサロンワークを行うお2人。

3ホームカラー後の髪に、ムラなくキレイに色をのせたい!

自然なハイトーンを狙うならバイオレットとグレージュ

中間にはV-9(バイオレット)、CLR-PXを1:1、オキシ2%を混ぜて塗布します。アッシュ系のグレーがかったバイオレットはエドルならではの色合いで、褪色しても美しく、色落ちの過程まで楽しめるので、これからハイトーンにチャレンジする方におすすめのカラーです。さらに、根元はGr-3、Gr-5の明度が違うグレージュ1:1に、オキシ2%を混ぜて塗布。落ち着いたスモーキーな色合いとシアーなツヤ感で、全体がハイトーンでも違和感が少なく、肌になじみやすくなります。根元は少し暗めに仕上げるため、CLR-PXを入れずに調合しています。これだけでもふんわりとした透明感が出て十分キレイですが、さらに遊び心をプラス。中間と同じくV-9、CLR-PXを1:1、さらにP-11(ピンク)を10%、オキシ2%をミックスして毛先に塗布。ピンクのアクセントを入れました。同じく、P-11、CLR-PXを1:1でインナーにも追加。小柄なモデルに合わせて、肩より上でバッサリとカットしたレングスにマッチして、頬の横で毛先が動くたび、髪を耳にかけたとき、チラリと見えるピンクがかわいい印象を与えます。また全体的に淡い色合いなので、アクセントをつけるためにプライマリーカラーのV(バイオレット)をローライトに使用しています。

abus apartment (左)スタイリスト 中村美耶さん

         (右)カラーリスト 黄瀬知亜妃さん

お客さまと一緒に楽しみながらデザインをつくり、髪の悩みを言われずとも解決する“スーパーガール”の中村さん。1人ひとりに向き合い“その人らしさ”を表現できるカラーリストとして、お客さまやスタッフから絶大な信頼を得ている黄瀬さん。感性や個性は違えど、お客さまを思う気持ちをひとつに、阿吽の呼吸でサロンワークを行うお2人。

- Blossom

4

白髪を目立たせず、デザイン性が高いカラーにしたい!

白髪混じりのコントラストをブラウンでなじませる

白髪混じりの髪をカラーリングする場合、色が暗い部分と白髪の部分とで染まり方が違うことを考慮しながら進めなければいけません。当然ではありますが、新規のご来店では施術履歴をしっかり確認しないとトラブルにつながりかねません。本人が気づかぬうちに白髪染めが使われることもあるので、カウンセリングはもちろん、手触りやストランドテストで1度チェックする必要があります。ホームカラーをされていないかも気をつけなければいけません。モデルは白髪率10%以下、地毛が7レベルと明るめで白髪染めはしていませんでしたが、施術の半年ほど前に入れたハイライトが顔まわりに残っている状態で、ハイライト部分は12レベルでした。まず根元に見える白髪とハイライト部分の色をなじませるため、WA-7(ホワイトアッシュ)とB-5(ブラウン)1:1に、オキシ6%を混ぜて根元に塗布。中間部分の薬剤は、A-9(アッシュ)、B-7を1:1で混ぜ、さらにそこにPe-7(パール)を3:1、オキシ6%を調合しました。白髪にアッシュが入ると青くなってしまいますが、ブラウンで土台をつくっておくと、色みの調整がしやすくなります。今回はつややかで透明感のある、品がいいスタイルを目指して、アッシュやパールで透明感を出していますが、エドルのブラウンは単品でも透明感を出すことができます。

Before

細毛・軟毛で、切れ毛ができやすく、ダメージを受けやすい毛質。その分、カラーは発色しやすい。白髪率は10%以下。地毛が明るめで7レベル。半年ほど前に入れたハイライト12レベルが顔まわりを中心に残っている。

Before

細毛・軟毛で、切れ毛ができやすく、ダメージを受けやすい毛質。その分、カラーは発色しやすい。白髪率は10%以下。地毛が明るめで7レベル。半年ほど前に入れたハイライト12レベルが顔まわりを中心に残っている。

白髪混じりのコントラストをブラウンでなじませる

白髪混じりの髪をカラーリングする場合、色が暗い部分と白髪の部分とで染まり方が違うことを考慮しながら進めなければいけません。当然ではありますが、新規のご来店では施術履歴をしっかり確認しないとトラブルにつながりかねません。本人が気づかぬうちに白髪染めが使われることもあるので、カウンセリングはもちろん、手触りやストランドテストで1度チェックする必要があります。ホームカラーをされていないかも気をつけなければいけません。モデルは白髪率10%以下、地毛が7レベルと明るめで白髪染めはしていませんでしたが、施術の半年ほど前に入れたハイライトが顔まわりに残っている状態で、ハイライト部分は12レベルでした。まず根元に見える白髪とハイライト部分の色をなじませるため、WA-7(ホワイトアッシュ)とB-5(ブラウン)1:1に、オキシ6%を混ぜて根元に塗布。中間部分の薬剤は、A-9(アッシュ)、B-7を1:1で混ぜ、さらにそこにPe-7(パール)を3:1、オキシ6%を調合しました。白髪にアッシュが入ると青くなってしまいますが、ブラウンで土台をつくっておくと、色みの調整がしやすくなります。今回はつややかで透明感のある、品がいいスタイルを目指して、アッシュやパールで透明感を出していますが、エドルのブラウンは単品でも透明感を出すことができます。

Blossom 成増店 店長 寺山靖晃さん

薬剤知識を生かして、髪と肌に優しいスタイルを提案。できるだけ髪を傷めずに、キレイな発色、なりたいヘアスタイルを実現することにこだわりを持っている。

4白髪を目立たせず、デザイン性が高いカラーにしたい!

色の深度まで細かく調整すればアッシュカラーも実現できる

毛先は、A-9、B-7を1:1、それに対してPe-7を3:1という中間部分とほぼ同じ調合ですが、そこにCLR-PX(クリアプレックス)を加えて、オキシ4.5%を等倍で混ぜました。プレックス成分が配合されているクリア剤・CLR-PXは、髪の内部を補修しながら色が入れられるので、ダメージが気になる毛先の色の沈みをおさえることができます。微妙な差ですが、地毛部分とハイライト、そして白髪でかなりコントラストが強かったので、キレイになじませるために根元と中間〜毛先でブラウンの深度を変えるなど細かく調整しました。仕上がりは地毛に近い7〜8レベルです。本来、赤みを取る必要があるアッシュ系をグレイカラーで実現するのは難しいのですが、赤みを取ることに特化しているエドルは、色の幅も広く、細かな調整がしやすいので、今回のようなアッシュカラーもキレイに仕上げることができます。白髪率10%以下でデザイン性を重視するなら、グレイカラーよりも使いやすいかもしれません。実際、サロンのボリュームゾーンである30代の方だと「白髪が気になり始めてきた……」というお悩みが少なくないため、グレイカラーを使うほどではない場合、細かいオーダーに対応できるエドルが活躍しています。

Blossom 成増店 店長 寺山靖晃さん

薬剤知識を生かして、髪と肌に優しいスタイルを提案。できるだけ髪を傷めずに、キレイな発色、なりたいヘアスタイルを実現することにこだわりを持っている。

- air-GINZA

5

黒染め後にブリーチしたら、赤みが強く残ってしまった…。

1度目のブリーチでディバイディングラインを確認

テーマはずばり「フェアリーベージュ」。ありきたりなベージュだと面白みに欠けてしまうので、外国人風の透明感を感じさせる、いわゆる“モテベージュ”を目指しました。まずはカラー前のベースづくりから。モデルは前髪だけブリーチしている「バングカラー」の状態なので、エドルブリーチにオキシ6% 2倍と、エドル スタイルプレックス1を2%、バング以外の全頭に塗布します。このとき、頭皮に近い根元部分は避けながら、新生毛と既染毛の境目をまたぐイメージで毛先まで1度に塗ります。10〜15分ほど置いて流すと、4レベルの新生毛と16レベルに色が抜けた既染毛の間に8レベル程度の残留が見えるようになります。黒染めした髪のカラーリングでは、このディバイディングラインの見極めをしっかりしないと、カラーをのせたあとにオレンジの線が残ってしまうことがあります。1回目のブリーチで、この残留部分を可視化させたら、2回目はその部分の色をコットンブリーチで集中的に抜いていきます。残留部分以外は、余分についている薬剤を伸ばす程度で十分。ベタベタにならない量を塗布して、30分前後置いたら洗い流します。ブリーチは、時間経過とともに乾燥してしまうと薬剤の反応が止まり、明度が上がらずムラになることがありますが、オキシと混ぜたエドルブリーチはクリーミーな状態が長く続くので乾燥しづらく、仕上がりがムラなくキレイ。クリーミーな質感だとコットンが挟みやすいなど使い勝手も良好です。また、エドル スタイルプレックス1を使用すると、ブリーチを重ねた髪へのダメージを最小限におさえつつ、通常のブリーチと大差なくリフトしてくれます。

Before

地毛はダークブラウン。多毛。数ヵ月前に全頭ブリーチした後、バングを残して黒染めしたため全体が4レベル、バングのみ14レベルの状態。

Before

地毛はダークブラウン。多毛。数ヵ月前に全頭ブリーチした後、バングを残して黒染めしたため全体が4レベル、バングのみ14レベルの状態。

1度目のブリーチでディバイディングラインを確認

テーマはずばり「フェアリーベージュ」。ありきたりなベージュだと面白みに欠けてしまうので、外国人風の透明感を感じさせる、いわゆる“モテベージュ”を目指しました。まずはカラー前のベースづくりから。モデルは前髪だけブリーチしている「バングカラー」の状態なので、エドルブリーチにオキシ6% 2倍と、エドル スタイルプレックス1を2%、バング以外の全頭に塗布します。このとき、頭皮に近い根元部分は避けながら、新生毛と既染毛の境目をまたぐイメージで毛先まで1度に塗ります。10〜15分ほど置いて流すと、4レベルの新生毛と16レベルに色が抜けた既染毛の間に8レベル程度の残留が見えるようになります。黒染めした髪のカラーリングでは、このディバイディングラインの見極めをしっかりしないと、カラーをのせたあとにオレンジの線が残ってしまうことがあります。1回目のブリーチで、この残留部分を可視化させたら、2回目はその部分の色をコットンブリーチで集中的に抜いていきます。残留部分以外は、余分についている薬剤を伸ばす程度で十分。ベタベタにならない量を塗布して、30分前後置いたら洗い流します。ブリーチは、時間経過とともに乾燥してしまうと薬剤の反応が止まり、明度が上がらずムラになることがありますが、オキシと混ぜたエドルブリーチはクリーミーな状態が長く続くので乾燥しづらく、仕上がりがムラなくキレイ。クリーミーな質感だとコットンが挟みやすいなど使い勝手も良好です。また、エドル スタイルプレックス1を使用すると、ブリーチを重ねた髪へのダメージを最小限におさえつつ、通常のブリーチと大差なくリフトしてくれます。

air-GINZA 店長 長門政和さん

air全店で美容師向けセミナー数No.1を誇る。その活躍は海外にも広がり、依頼の絶えない講師として人気を集めている。自身のYouTubeチャンネルの人気も急上昇中。サロンワークでは、ナチュラルにエレガント要素をプラスしたスタイルを得意としている。

5黒染め後にブリーチしたら、赤みが強く残ってしまった…。

アッシュカラー以外でも赤みのない透明感が出せる

エドルはブリーチ剤自体のリフト力が高いので、ディバイディングラインの見極めさえしっかりできれば、黒染め履歴があっても、全体をムラなくブリーチすることができます。2ブリーチで16レベルまでトーンアップしたあとは、Be-9(ベージュ)、V-9(バイオレット)、FP-9(フューシャピンク)、CLR-PX(クリアプレックス)を2:1:1:4に、オキシ2% 1.5倍を混ぜて全頭に塗布します。柔らかさとまろやかさを併せ持ったベージュをベースに、バイオレットとフューシャピンクで華やかさとツヤ感を出せば、まさに「フェアリーベージュ」の透明感です。エドルは日本人特有の赤みを消してくれるので、アッシュ系を使わずとも透明感のある色を表現しやすく、褪色後もキレイな状態を維持できます。

air-GINZA 店長 長門政和さん

air全店で美容師向けセミナー数No.1を誇る。その活躍は海外にも広がり、依頼の絶えない講師として人気を集めている。自身のYouTubeチャンネルの人気も急上昇中。サロンワークでは、ナチュラルにエレガント要素をプラスしたスタイルを得意としている。

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